TEXT:cf. Brueder Grimm, p.43.
Als er aber herabfiel,
ところが彼は,下に落ちると,
(解析)
Als:(従属接続詞)「...したときに」.
er:(人称代名詞,3人称・単数・男性・1格).
aber:(並列の接続詞)「だが」.
herabfiel:(分離動詞)herab|fallen「下に落ちる」(過去・3人称・単数).
herab-:(接頭,「下へ」を表わす分離動詞を作る).
fiel:fallen(強変化動詞)「落ちる」(過去).
war er kein Frosch,
彼は,全然,蛙ではなくなっていた,
(解析)
war:sein(過去・3人称・単数).
* 従属節が文頭に置かれると,第1位の文成分とみなされ,
主文の定動詞は主文の先頭に,すなわち,文全体としてみれば第2位に置かれる.
kein:(不定代名詞)「もはや(全く)...ない」,単数・男性・1格).
sondern ein Koenigssohn mit schoenen freundlichen Augen.
(蛙ではなくて)きれいでやさしい目をした王子だった.
(解析)
sondern:(並列の接続詞)「...ではなくて」.
ein:(不定冠詞,男性・1格).
Koenigssohn(oe ウムラウト):(男性)「王子」.
Sohn:(男性)「息子」.
mit:(前置詞,3格支配)「...と一緒に,...のついた,...でもって」.
schoenen(oe ウムラウト):schoen「きれいな」(強変化・複数・3格).
freundlichen:freundlich「親切な、やさしい」(強変化・複数・3格).
Augen:Auge(中性)「目」(混合変化名詞,複数・3格).
Der war nun nach ihres Vaters Willen ihr lieber Geselle und Gemahl.
彼はいまや,彼女の父の意志にしたがって,彼女の愛する仲間、そして夫となった.
(解析)
Der:(指示代名詞,単数・男性・1格).
war:sein(過去・3人称・単数).
nun:(副詞)「今」.
nach:(前置詞,3格支配)「...にしたがって」.
ihres:(所有代名詞)ihr「彼女の」(単数・男性・2格).
Vaters:Vater(男性)「父」(単数・2格).
Willen:Wille,Willens,Willen,Willen,(複数)Willen,(男性)「意志」(3格).
ihr:(所有代名詞,不定冠詞類)「彼女の」(単数・男性・1格).
lieber:lieb「愛する」(混合変化,単数・男性・1格).
Geselle:(男性)「仲間」.
Gemahl:(男性)「夫」.
Da erzaehlte er ihr,
そして、彼は彼女に物語った、
(解析)
erzaehlte(ae ウムラウト):erzaehlen「物語る」,(過去・3人称・単数).
er:(人称代名詞,3人称・単数・男性・1格).
ihr:(人称代名詞,3人称・単数・女性・3格).
er waere von einer boesen Hexe verwuenscht worden,
彼が悪い魔女によって呪いをかけられていたことを,
(解析)
waere ... verwuenscht worden:
waere(ae ウムラウト):sein (接続法・2式・3人称・単数),
* 過去分詞 + worden + sein で,受動態・完了,
* ここでは間接話法なので接続法をとる,
* 【接続法・過去】(直説法の過去完了に相当):
主文よりも以前の事柄を表わす場合は,過去分詞 + haben または sein の接続法.
verwuenscht(ue ウムラウト):verwuenschen「呪う」,(過去分詞).
* 非分離動詞の過去分詞は,基礎動詞の過去分詞から,
ge- を取り除いたものに前つづりを付ける.
ここでは,基礎動詞 wuenschen の過去分詞,
gewuenscht から ge- を取り除いて,ver- を付ける.
worden:werden「...になる,(受動の助動詞)「...される」(過去分詞),
* 過去分詞 + werden で受動態を作る,
ここでは,過去分詞 verwuenscht と共に,受動文を作る,「呪われる」.
* 受動態:
現 在: werden + 過去分詞,
過 去: wurde(werden の過去) + 過去分詞,
現在完了: sein + 過去分詞 + worden(werden の受動の過去分詞),
過去完了: sein の過去 + 過去完了 + worden,
* werden の過去分詞は,動詞「...になる」の意味で用いられる場合には,geworden となるが,
受動の助動詞として用いられる場合には,worden となる.
von:(前置詞,3格支配,受動文で動作主を示して)「...によって」.
einer:(不定冠詞,女性・3格).
boesen(oe ウムラウト):boese「悪い」(混合変化,単数・女性・3格).
Hexe:(女性)「魔女」(単数・3格).
und niemand haette ihn aus dem Brunnen erloesen koennen als sie allein,
そして、ただ彼女ひとりのほかは、誰にも彼を、 泉から助け出すことはできなかったこと
(解析)
niemand:(不定代名詞)「誰も...ない」(1格).
haette ... erloesen koennen:
haette(ae ウムラウト):haben(接続法・2式),
* 過去分詞と共に,接続法・過去を作る.
erloesen(oe ウムラウト):「救い出す」(不定詞).
koennen(oe ウムラウト):(話法の助動詞)「できる」,
(不定詞と同形の過去分詞),
* 【話法の助動詞の完了】
haben + 不定詞と同形の過去分詞,
(ただし,本動詞の不定詞が省略された場合には,規則通りの形の過去分詞 gekonnt).
ihn:(人称代名詞,3人称・単数・男性・4格).
aus:(前置詞,3格支配)「...から」.
dem:(定冠詞,単数・男性・3格).
Brunnen:(男性)「泉」(単数・3格).
als:(従属接続詞,否定の後で)「...のほかに」.
sie:(人称代名詞,3人称・単数・女性・1格).
allein:「...だけ」.
und morgen wollten sie zusammen in sein Reich gehen.
そして、明日は二人一緒に彼の国へ行こう、(と物語った)。
(解析)
morgen:「明日」。
wollten ... gehen:
wollten:wollen(話法の助動詞,意図,接続法・2式・3人称・複数).
gehen:「行く」(不定詞).
sie:(人称代名詞,3人称・複数).
zusammen:「一緒に」.
in:(ここでは4格支配).
sein:(所有代名詞)「彼の」(単数・中性・4格).
Reich:(中性)「国」(単数・4格).
Dann schliefen sie ein,
それから彼らは(ぐっすりと)眠った,
(解析)
Dann:(副詞)「それから」.
schliefen...ein:(分離動詞)ein|schlafen「寝込む」の過去・3人称・複数.
schliefen:schlafen「眠る」の過去 schlief の3人称・複数.
sie:(人称代名詞,3人称・複数・1格).
und am andern Morgen,
翌朝に,
(解析)
am:(前置詞 an +定冠詞 dem),
an:(前置詞,3格・4格支配,ここでは,3格支配),「(空間・時間)に」.
dem:(定冠詞,単数・男性・3格).
andern:=anderen;
ander(不定代名詞,形容詞的変化)「次の」,(弱変化・単数・男性・3格).
Morgen:(男性)「朝」(単数・3格).
als die Sonne sie aufweckte,
太陽が彼らの目を覚ましたら,
(解析)
als:(従属接続詞)「...すると」.
die Sonne:「太陽」(単数・女性・1格).
sie:(人称代名詞,3人称・複数・4格).
aufweckte:(分離動詞)auf|wecken「目を覚まさせる」,(過去・3人称・単数).
kam ein Wagen herangefahren
(一台の)馬車が近づいてきた
(解析)
kam...herangefahren:
kam:kommen「来る」の過去・3人称・単数,
herangefahren kommen:「(乗り物が)近づいてくる」,
herangefahren:heranfahren の過去分詞,
heran|fahren:(分離動詞)「乗り物が近づいてくる」,
heran-:(接頭)「こちらへ」を表わす分離動詞を作る,
fahren:「動く」,
* 分離動詞の過去分詞は,基礎動詞の過去分詞+前つづり,
fahren → ge-fahren → heran-gefahren.
* kommen + (移動を表す動詞の過去分詞),(05/11/21――加筆)
geflogen kommen 「飛んで来る」,
gelaufen kommen 「走って来る」,など.
ein:(不定冠詞,男性・1格).
Wagen:(男性)「自動車,馬車,列車」(単数・1格).
mit acht weissen Pferden bespannt,
(その馬車は)8等の白い馬にひかれて(近づいてきた),
(解析)
mit:(前置詞,3格支配,手段).
acht:(数詞)「8」.
weissen(エスツェット):weiss「白い」,(強変化,複数・3格).
Pferden:Pferd(中性)「馬」,(強変化E式,複数・3格).
bespannt:bespannen「張る,(馬車に馬を)つなぐ」(過去分詞),
*非分離動詞の過去分詞は,基礎動詞の過去分詞から
ge- を取り除いて,前つづりをつける,
spannen → ge-spannt → spannt → be-spannt.
die hatten weisse Straussfedern auf dem Kopf
それらの馬は,頭の上に白いダチョウの羽をつけていた,
(解析)
die:(定関係代名詞,複数・1格,先行詞=“weissen Pferden”,「それらの馬は」).
hatten:haben(過去・3人称・複数).
weisse(エスツェット):weiss「白い」(強変化,複数・4格).
Straussfedern(エスツェット):Straussenfeder(女性)「ダチョウの羽」,(弱変化名詞,複数・4格).
Strauss:(男性)「ダチョウ」.
Feder:(女性)「羽」.
auf:(前置詞,3・4格支配,ここでは3格支配,「...の上に」.
dem:(定冠詞,単数・男性・3格).
Kopf:(男性)「頭」(単数・3格).
und gingen in goldenen Ketten,
また(それらの馬は)金の鎖につながれていた,
(解析)
gingen:gehen「行く,(状態)着ている」(過去・3人称・複数).
in:(前置詞,3・4格支配,ここでは3格支配,(着用)「...を着て」).
goldenen:golden「金の」(強変化,複数・3格).
Ketten:Kette(女性)「鎖」(弱変化名詞,複数・3格).
und hinten stand der Diener des jungen Koenigs,
そして後には,若い王の家来が立っていた,
(解析)
hinten:(副詞)「後に」.
stand:stehen「立っている」(過去・3人称・単数).
der Diener:(男性)「召使,従者」(単数・1格).
des:(定冠詞,単数・男性・2格).
jungen:jung「若い」(弱変化,単数・男性・2格).
Koenigs(oe ウムラウト):Koenig(男性)「王」(単数・2格).
das war der treue Heinrich.
それは,忠実なハインリッヒだった.
(解析)
das:(指示代名詞,単数・中性・1格).
war:sein(過去,3人称・単数).
der:(定冠詞,単数・男性・1格).
treue:treu「忠実な」(弱変化,単数・男性・1格).
Heinrich:(男性の名前).
Der treue Heinrich hatte sich so betruebt,
忠実なハインリッヒは,あまりに悲しんだので,
(解析)
Der:(定冠詞,単数・男性・1格).
treue:treu「忠実な」(弱変化,単数・男性・1格).
hatte sich...betruebt(ue ウムラウト):
betrueben「悲しませる,(+ sich(4格))嘆き悲しむ」(過去完了・3人称・単数),
hatte:haben(時称の助動詞,過去・3人称・単数),
* 過去分詞 betruebt と共に過去完了.
betruebt(ue ウムラウト):betrueben(過去分詞),
* 非分離動詞の過去分詞 → 基礎動詞の過去分詞からge- を取り除いて前つづり,
trueben「濁らせる,暗くする」 → ge-trueb-t → truebt → be-truebt.
so:(副詞)「そんなに」,
* 後続の dass 文を示して,「...であるほど,そのくらい」.
als sein Herr war in einen Frosch verwandelt worden,
彼の主人が蛙に変えられてしまった時,
(解析)
als:(従属接続詞)「...したときに」.
sein:(所有代名詞)「彼の」(単数・男性・1格).
Herr:(男性)「主人」(単数・1格).
war...verwandelt worden:
verwandeln「変える」(受動態・過去完了・3人称・単数),
* 受動態:
現 在: werden + 過去分詞,
過 去: wurde(werden の過去) + 過去分詞,
現在完了: sein + 過去分詞 + worden(werden の受動の過去分詞),
過去完了: sein の過去 + 過去完了 + worden,
war:sein(過去・3人称・単数),
verwandelt:verwandeln(過去分詞),
* 非分離動詞の過去分詞,
worden:werden(受動の助動詞,過去分詞),
* werden が動詞「...になる」として用いられる場合には,過去分詞は,geworden となる.
in:(前置詞,3・4格支配,ここでは4格支配).
einen:(不定冠詞,男性・4格).
dass er drei eiserne Bande hatte um sein Herz legen lassen,
彼は3本の鉄のたがを自分の胸の周りにはめさせていた,
(解析)
dass(エスツェット):(前の so を受けて)「...であるくらいに」.
er:(人称代名詞,3人称・単数・男性・1格).
drei:(基数)「3つ」.
eiserne:eisern「鉄の」(強変化,複数・4格).
Bande:Band(中性)「束縛・いましめ」(複数・4格).
hatte...lassen:
lassen:(助動詞)「...させる」(過去完了・3人称・単数),
hatte:haben(時称の助動詞,過去・3人称・単数),
lassen:(不定詞と同形の過去分詞),(05/11/21――加筆訂正),
* lassen は,動詞として用いられる場合には,助動詞 gelassen,
助動詞として,不定詞と共に用いられる場合には,
話法の助動詞に準じて,不定詞と同形の過去分詞 lassen が用いられる.
* 話法の助動詞には二通りの過去分詞があり,
独立の動詞として用いられるときには,規則通りの過去分詞,
不定詞を伴うときには,不定詞と同形の過去分詞が用いられる.
* dass に導かれた従属文ではあるが,助動詞が用いられているので,
定形となる完了の助動詞 haben は,全ての動詞の前に置かれる.
またさらに,
「ここで hatte が更に um sein Herz の前までせりあがっているのは,
um sein Herz と legen とを離したくなかった筆者の好みにすぎない.」
(三浦,p.16)
um:(前置詞,4格支配)「...の周りに」.
sein:(所有代名詞)「彼の」(単数・中性・4格).
Herz:(中性)「心臓,胸」(単数・4格).
legen:「置く」(不定詞).
damit es ihm nicht vor Weh und Traurigkeit zerspraenge.
彼の胸が,心痛と悲しみのあまり張り裂けてしまわないように, (鉄のたがをはめさせていた).
(解析)
damit:(従属接続詞)「...するために」.
es:(人称代名詞,3人称・単数・中性・1格,→ Herz).
ihm:(人称代名詞,3人称・単数・男性・3格,所有の3格).
vor:(前置詞,3・4格支配,ここでは3格支配,原因)「...のあまり」.
Weh:(中性)「悲しみ,心痛」(単数・3格).
Traurigkeit:(女性)「悲しみ」(単数・3格).
zerspraenge(ae ウムラウト):
zerspringen「粉々に砕ける,(胸が)張り裂けんばかりである」
(接続法・2式,3人称・単数,damit に導かれた要求話法).
Der Wagen aber sollte den jungen Koenig in sein Reich abholen;
ところでその馬車は,若い王を彼の王国にまで迎えねばならなかった;
(解析)
Der:(定冠詞,単数・男性・1格).
Wagen:(男性)「自動車,馬車,列車」(単数・1格).
aber:(接続詞)「しかし,ところで」.
sollte...abholen:
sollte:sollen「...べきである」(過去・3人称・単数),
ab|holen:「迎えにいく」(不定詞).
den:(定冠詞,単数・男性・4格).
jungen:jung「若い」(弱変化,単数・男性・4格).
in:(前置詞,3・4格支配,ここでは4格支配,方向).
sein:(所有代名詞)「彼の」(単数・中性・4格).
Reich:(中性)「王国」(単数・4格).
der treue Heinrich hob beide hinein,
忠実なハインリヒは,二人を(馬車に)乗せた,
(解析)
der:(定冠詞,単数・男性・1格).
treue:treu「忠実な」(弱変化,単数・男性・1格).
hob...hinein:hinein|heben(分離動詞,過去・3人称・単数),
hinein-:(接頭)「向こうの中へ」,
hob:heben「持ち上げる,乗せる」(過去).
beide:(不定代名詞,形容詞的変化)「二人とも」(強変化,複数・4格),
* beide(複数 → 人),beides(中性・単数 → 物).
stellte sich wieder hinten auf
自分は再び後に立った,
(解析)
stellte...auf:auf|stellen(分離動詞),「立たせる,(+ sich 4格)立つ」(過去・3人称・単数).
auf-:(接頭)「上へ」,
stellen:「立てる」.
sich:(再帰代名詞,3人称・単数・4格).
wieder:(副詞)「また」.
hinten:(副詞)「後に」.
und war voller Freude ueber die Erloesung.
(彼は王の)救出の嬉しさで胸がいっぱいだった.
(解析)
war:sein(過去・3人称・単数).
voller:(形容詞,無変化,後続名詞の格の明示なし)「いっぱいの」.
Freude:(女性)「喜び」.
ueber(ue ウムラウト):(前置詞,3・4格支配,ここでは4格支配)「...について」.
die:(定冠詞,単数・女性・4格).
Erloesung(oe ウムラウト):(女性)「救済,解放」(単数・4格).
Und als sie ein Stueck Wegs gefahren waren,
そして彼らが道のりのいくらかを走った頃,
(解析)
als:(従属接続詞)「...したときに」.
sie:(人称代名詞,3人称・複数・1格).
ein:(不定冠詞,中性・4格).
Stueck(ue ウムラウト):(中性)「部分」(単数・4格).
Wegs:(男性)「道,道のり」(単数・2格).
gefahren waren:fahren「行く」(過去完了・3人称・複数),
gefahren:fahren(過去分詞),
waren:sein(過去,3人称・複数),
* fahren の完了は,sein 支配と,haben 支配の二つの形がある,
他動詞的に用いられる場合は haben 支配,
行為そのものを表わすときには haben 支配,
移動を表わす場合には sein 支配.
hoerte der Koenigssohn,
王子は(以下のような音を)聞いた,
(解析)
hoerte(oe ウムラウト):hoeren「聞こえる」(過去・3人称・単数).
der:(定冠詞,単数・男性・1格).
Koenigssohn(oe ウムラウト):(男性)「王子」(単数・1格).
dass es hinter ihm krachte,
彼の後で破裂音のしたのを(王子は聞いた),
(解析)
dass(エスツェット):(従属接続詞)「...ということ」.
es:(人称代名詞,3人称・単数・中性,非人称の主語).
hinter:(前置詞,3・4格支配,ここでは3格支配)「...の後に」.
ihm:(人称代名詞,単数・男性・3格).
krachte:krachen「大きな音をたてる,音をたてて砕ける」(過去・3人称・単数).
als waere etwas zerbrochen.
あたかも何かが砕け散ったような(破裂音を聞いた).
(解析)
als:(従属接続詞,ob とともに主に接続法の副文を導いて)「あたかも...であるかのように」,
* (ob が省略され,ob の位置に定動詞がくることがある).
waere(ae ウムラウト)...zerbrochen:
zerbrechen「(粉々に)割れる,(ばらばらに)砕ける」(接続法・2式・過去・3人称・単数).
* 【接続法・過去】(直説法の過去完了に相当):
主文よりも以前の事柄を表わす場合は,過去分詞 + haben または sein の接続法.
waere:sein(接続法・2式・3人称・単数),
zerbrochen:zerbrechen(過去分詞).
etwas:(不定代名詞,無変化)「何かあるもの」.
Da drehte er sich um und rief
それで,彼(王子)はふりかえって,叫んだ
(解析)
Da:(副詞)「そのとき,それで」.
drehte...um:(分離動詞)um|drehen「回す,(+ sich 4格)振り向く」(過去・3人称・単数),
um-:(接頭)「反転・転倒・等」,
drehen:「回す」.
er:(人称代名詞,3人称・単数・男性・1格).
sich:(再帰代名詞,3人称・単数・4格).
rief:rufen「呼ぶ,叫ぶ」(過去・3人称・単数).
‘Heinrich,der Wagen bricht.’
「ハインリヒ,馬車が壊れる.」
(解析)
der:(定冠詞,単数・男性・1格).
Wagen:(男性)「自動車,馬車,車両」(単数・1格).
bricht:brechen「壊れる」(3人称・単数).
‘Nein,Herr,der Wagen nicht,
「いいえ,ご主人様,馬車ではありません,
(解析)
Herr:(男性)「主人」(単数・1格).
es ist ein Band von meinem Herzen,
これは私の胸のたがです,
(解析)
es:(人称代名詞,3人称・単数・中性・1格).
ist:sein(3人称・単数).
ein:(不定冠詞,中性・1格).
Band:(中性)「ベルト,(おけなどの)「金属製のたが」(単数・1格).
von:(前置詞,3格支配)「...の」.
meinem:mein(所有代名詞)「私の」(単数・中性・3格).
Herzen:(中性,不規則)「心臓,胸」(単数・3格).
das da lag in grossen Schmerzen,
そのたがとは,(以下のときに)深い悲しみのあまり付けられていた (ところのたが),
(解析)
das:(定関係代名詞,単数・中性・1格,先行詞 = Band).
da:(副詞,時,以下の“als〜”を指して)「〜のとき」.
lag:liegen「横になる,取り付けられている」(過去・3人称・単数)
in:(前置詞,3・4格支配,ここでは3格支配,様態)「...で」.
grossen(エスツェット):gross「大きい」(強変化,複数・3格).
Schmerzen:Schmerz(男性,混合変化)「苦痛」(複数・3格).
als Ihr in dem Brunnen sasst,
あなた様が泉の中でくらしていたとき,
(解析)
als:(従属接続詞)「...したときに」.
Ihr:(人称代名詞,古・敬称・2人称・単数・複数・1格),「あなた(方)は」,(ここでは単数).
in:(ここでは3格支配)「...の中で」
dem:(定冠詞,単数・男性・3格).
Brunnen:(男性)「泉」(単数・3格).
sasst(エスツエット):sitzen「座っている,...に住んでいる」,(過去・2人称・敬称),
* 主語が“Ihr”なので,複数形を敬称として使用.
als Ihr eine Fretsche (Frosch) wast (wart).’
あなた様が蛙だったとき(に付けられていたところのたが).
(解析)
eine:(不定冠詞,女性・1格).
Fretsche:(方言,女性)「蛙」.
wast:(方言)= wart:sein(過去・2人称・敬称).
Noch einmal und noch einmal krachte es auf dem Weg,
途中,また一度,さらに一度と,大きな音がなった,
(解析)
Noch:(副詞)「さらに」.
einmal:(副詞)「一度」.
krachte:krachen「大きな音がする」(過去・3人称・単数).
es:(人称代名詞,3人称・単数・中性・1格,非人称の主語).
auf:(前置詞,3・4格支配,ここでは3格支配)「...の(上)で」.
dem:(定冠詞,単数・男性・3格).
Weg:(男性)「道,途中」(単数・3格).
und der Koenigssohn meinte immer,der Wagen braeche,
そのたびに王子は馬車が壊れると思った,
(解析)
der:(定冠詞,単数・男性・1格).
Koenigssohn(oe ウムラウト):(男性)「王子」(単数・1格).
meinte:meinen「考える,思う」(過去・3人称・単数).
immer:(副詞)「いつも,そのたびに」.
der Wagen:(男性)「馬車」(単数・1格)
braeche(ae ウムラウト):brechen「壊れる」,(接続法・2式・現在・3人称・単数),
* 間接話法.
und es waren doch nur die Bande,
それはしかし,たが(の音)にすぎなかった,
(解析)
es:(人称代名詞,3人称・単数・中性).
waren:sein(過去・3人称・複数).
* 主語 es は単数だが,述語 die Bande が複数なので,sein も複数形.
doch:「しかし」.
nur:「ただ...にすぎない」.
die:(定冠詞,複数・1格).
Bande:Band(中性)「たが」(複数・1格).
die vom Herzen des treuen Heinrich absprangen,
そのたがとは,忠実なハインリヒの胸からはじけとんだ,
(解析)
die:(定関係代名詞,複数・1格,=die Bande).
vom:=von+dem,
von:(前置詞,3格支配)「から」.
dem:(定冠詞,単数・中性,3格).
Herzen:(中性,不規則)「心臓,胸」(単数・3格).
* (単数):das Herz,des Herzens,dem Herzen,das Herz,
(複数):die Herzen,〜
des:(定冠詞,単数・男性・2格).
treuen:「忠実な」(弱変化,単数・男性・2格).
absprangen:ab|springen(分離動詞)「はじけ跳ぶ」(過去・3人称・複数)
weil sein Herr erloest und gluecklich war.
なぜなら,彼の主人が救い出されて幸せになっていたので, (はじけとんだところの,たがだった).
(解析)
weil:(従属接続詞)「...なので」.
sein:(所有代名詞)「彼の」(単数・男性・1格).
Herr:(男性)「主人」(単数・1格).
erloest(oe ウムラウト)...war:erloesen「救い出す」(状態受動・過去・3人称・単数).
* 他動詞の過去分詞 + sein → 動作の結果状態.
(受動態・完了から worden を除いた形.)
現在:ist + 過去分詞
過去:war + 過去分詞
未来:wird + 過去分詞 + sein
* war(sein の過去 + 過去分詞 + worden → 受動態・過去完了).
*非分離動詞の過去分詞 → ge- は付かない.
gluecklich(ue ウムラウト):「幸せな」(述語的).
war:sein(過去・3人称・単数).
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